歯の磨き方、間違っていませんか?
厚生労働省によると、日本人の95%は毎日歯を磨き、1日2回以上歯を磨く人の割合は77%に上るとのことです(平成28年歯科疾患実態調査)。
さて、これだけ身近な歯磨きですが、歯科医院で磨き方を教わったことはありますか?虫歯や、歯周病予防に歯磨きは必須ですが、自己流の磨き方を長年続けるうちに、知らず知らずのうちに歯肉を傷つけてしまうことがあります。
誤った歯磨きを長期間続けると、歯肉の擦り傷(擦過傷)や、歯肉退縮(歯肉が下がり、根が見えてくること)、クレフト(歯肉の裂け目)やフェストゥーン(歯肉の縁が浮き輪状に盛り上がった状態)といった歯肉の形態異常を引き起こすことがあります。
今回は、自己流だった歯磨きの仕方を変えることにより、歯肉の形態の改善を認めた症例を紹介します。
50代、女性
主訴:歯磨きをすると歯肉が痛い。
左下の黄色い枠の中の歯肉を観察すると、歯肉に裂け目があるのが確認できます(歯肉クレフト)。患者さんは、長年、硬めの歯ブラシによるごしごし磨きを続けてきたとのことです。柔らかめの歯ブラシに変更し、力加減を抑え気味に、また歯ブラシの持ち方や当て方を変えたところ、右下のように歯肉の形態の改善が認められました。
当院では、すべての患者様に歯科衛生士がブラッシング指導を行なっています。
自己流になってしまっているかもしれない歯磨きの仕方、見直してみませんか?
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