歯周病で歯を失った場合の
選択肢の一つとなる
インプラント
特に歯周病は歯を失う確率が高いのはご存知でしょうか。
歯周病は進行すると歯ぐきだけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまう場合があります。一度、溶けてしまった骨を元に戻すことは困難です。
歯を失ったままにしていると、口腔内にさまざまな影響がおよぶため、失った歯を補う治療が必要です。歯を失った場合の治療法には複数の方法があります。
歯周病で歯を失った場合の一つの選択肢として、当院のインプラント治療についてお伝えします。
歯を失ったままにするリスク
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、1本でも歯を失うと、失われた歯をほかの歯が補おうとして歯が動き、歯並びやかみ合わせが変化します。ものを噛みにくくなったり、発音に影響が出たりするだけではなく、歯並びが悪くなって口腔内の清掃がすみずみまで行き届かなくなります。その結果、むし歯や歯周病になるリスクも高くなるのです。
口腔内の健康は歯全体のバランスで成り立っているため、1本でも欠けるとバランスが崩れてしまいます。失った際には歯を補う治療を受けることが重要です。
歯を失った場合の治療法
歯を失った場合の治療法にはインプラント、入れ歯、ブリッジがあります。
インプラント
※自由診療です。
※インプラント施術後は痛みや腫れ、出血、感染症などが生じる可能性があります。
※治療期間:2回法(例) 約3~7ヶ月、治療回数:約4~6回
※治療の流れ:顎の骨にインプラントを埋め込み、顎の骨と結合し、治癒するのを待ってから人工歯を装着します。
インプラントのメリット
・定期的なメンテナンスにより、半永久的な使用が可能です。
・天然歯に近い噛み心地や見た目が得られます。
・健康な歯を削る必要がなく、周りの歯にも負担をかけずに治療が可能です。
・食事や会話を快適に楽しめます。
インプラントのデメリット
・自由診療のため保険診療と比べると費用が高くなる傾向があります。
・外科手術が必要となり、数ヶ月間の治療期間が必要です。
入れ歯
入れ歯のメリット
・インプラントに比べて治療期間が短い傾向にあります。
・保険診療の入れ歯は安価に製作が可能です。
・外科手術は必要ありません。
入れ歯のデメリット
・入れ歯のバネが見えやすく、審美性に欠けます。
・バネが周囲の歯を傷つける場合があります。
・失った歯の骨が痩せて口元の見た目が変化します。
ブリッジ
ブリッジのメリット
・外科治療は必要ありません。
・治療期間が比較的短く済みます。
・保険診療が適用されると安価に製作が可能です。
ブリッジのデメリット
・金具をかけるために健康な歯を削る必要があります。
・失った歯の骨が痩せやすくなります。
・削った歯がむし歯や歯周病にかかりやすくなります。
インプラント義歯
(インプラントオーバーデンチャー)
通常の入れ歯に比べて、ズレや外れが起こりにくく、噛む力が安定しやすいのが特徴です。
「インプラントは気になるが、本数を多く入れるのは不安」という方にも選択される治療法です。
インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)のメリット
・入れ歯が安定し、食事や会話がしやすくなります
・取り外しができるため、清掃しやすく衛生的です
・通常のインプラント治療に比べ、身体的・経済的負担を抑えられる場合があります
インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)のデメリット
・外科処置が必要になります
・定期的なメンテナンスが必要です
・症例によっては適応できない場合があります
症例紹介
- 年齢・性別
- 70代 女性
- 主訴
- 入れ歯が合わなくて噛めない。
- 診断
- 重度歯周病(広汎型慢性歯周炎 Stage Ⅳ Grade C)
- 治療内容
- まず、重度歯周病で保存不可能な歯は抜歯し、保存可能と判断した左下の歯にはエムドゲインを使用した歯周組織再生療法を行いました。
次に、右下に1本のインプラントを埋入、歯周病が安定した左下の歯には根管治療を行い、根面板を装着しました。上顎には金属床の総義歯を、下顎にはインプラントと歯を利用して義歯を安定させる磁性アタッチメントを用いた金属床の総義歯を作製しました。 - 治療期間
- 約2年
- 治療費用
- 保険外診療 ¥1,804,000 歯周外科治療(エムドゲインを用いた再生療法)¥176,000 インプラント埋入:¥286,000/1本、アタッチメント¥88,000/1本×4本、金属床総義歯 ¥495,000×2個
- リスク
- 義歯の破折・変形、歯周病の再発、インプラント手術時の出血、腫脹、青痣、神経麻痺、インプラント体の破折、インプラント周囲炎、根尖性歯周炎の再発、歯根破折など
インプラント周囲粘膜炎とは
歯ぐきに炎症が起こっている状態を放置すると、骨の吸収をともなうインプラント周囲炎へと進行し、せっかく埋入したインプラントを失うリスクが高まります。
早期の段階であれば、適切なブラッシングや歯科医院での専門的なクリーニングによって改善が期待できます。歯ぐきの炎症が軽度なうちに対処することが大切なため、歯科医院で定期的なチェックを受けて早期発見につなげましょう。
インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎について
インプラント周囲炎は歯垢などが多く残っている口腔内の状態と歯周病菌が原因と考えられています。進行したインプラント周囲炎の治療法はいまだ確立していません。歯周炎と比べてインプラント周囲炎は進行が早いため、さまざまな治療を行っているうちに、せっかく埋入したインプラントを抜かなければならなくなる場合もあります。
インプラント周囲炎の部位からは歯周病の原因菌であるP.g菌などが検出される頻度が高く、インプラント治療を行う前に歯周病を治療しておくことが重要です。
インプラント周囲炎にかかる人の割合
また、国内の日本歯周病学会会員の診療施設でインプラント治療を行った患者を対象にした調査報告では、インプラント周囲粘膜炎が33.3%、インプラント周囲炎が9.7%という結果でした(小方,2022)。
この結果からもインプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎は決してまれな疾患ではないことがわかります。だからこそ、インプラント治療前の歯周病管理と治療後の適切なメンテナンスの徹底が非常に重要です。
インプラント周囲炎にならないために
「インプラント1本のために、なぜここまで?」と思われるかもしれません。しかし、インプラント治療前の歯周病治療は、インプラント治療後に起こりうるインプラント周囲炎を予防するために必要不可欠です。
「歯周病治療は不要なので、インプラントだけお願いしたい」というご希望にはお応えしておりません。歯周外科治療、歯周再生治療インプラントを長く健康に保つには、治療前に歯ぐきの状態を整えることと治療後の継続的な管理の両方を行うことが重要です。
症例紹介
- 年齢・性別
- 準備中
- 主訴
- 準備中
- 診断
- 準備中
- 治療内容
- 準備中
- 治療期間
- 準備中
- 治療費用
- 準備中
- リスク
- 準備中
インプラント治療の流れ

カウンセリング・検査
当院では院内に歯科用CTを導入しており、精密な検査が可能です。検査結果は患者様にわかりやすく説明するよう心がけています。治療計画を立て、患者様が内容を十分に理解し、納得されてから治療を開始します。疑問や不明点がありましたら、いつでもご相談ください。

一次手術
埋入する本数や部位によって施術時間は変わりますが、1本あたりの施術時間は1~2時間程度です。治療後はその日のうちにご帰宅いただけます。
治癒期間
1回法の場合は一次手術後に人工歯の製作に進みます。
1回法のメリット
・患者様にかかる負担が軽い
インプラントの1回法は歯ぐきの中で定着を待つ2回法に比べ、外科手術の回数が少なく、歯ぐきの切開も1回ですむため、患者様への負担を軽減できます。また、1回法は2回法より工程が少ないので治療期間も短くなります。
・仮歯を早く装着できる
患者様の骨やお口の状態によっては、インプラント手術後に早期に仮歯を装着できる場合があります。そうすると見た目に違和感がある期間が少なくなるので、周囲の目を気にする必要もありません。
※1回法を適用するためには、十分な骨の量があることなどの条件を満たす必要があります。

二次手術(2回法の場合)
二次手術で外科手術は完了となります。
その後、治癒期間として1~6週間ほど待てから人工歯を装着します。

人工歯の製作と装着

