インプラント治療例(上顎洞底挙上術)
歯周病の患者さんにインプラント治療を行なった症例です。
初診:2013年9月、64歳の男性
主訴:歯周病を治したい、入れ歯が合わない。
診断名:広範型中等度慢性歯周炎
治療経過:①ブラッシング指導②スケーリング(歯石とり)③ルートプレーニング(汚染された歯根の滑沢化)④歯周外科治療(エムドゲイン)⑤インプラント治療(上顎の奥歯:上顎洞底挙上術)⑥補綴治療(被せ物)⑦メインテナンス(3ヶ月に一度)
患者さんは、数年前に上顎の奥歯を歯周病で失い部分入れ歯を装着していましたが、うまく噛めないことで悩まれていました。インプラント治療について説明をしたところ、本人が希望されたので上顎の奥歯にインプラント治療を計画しました。
歯周病はインプラント治療のリスクになります。患者さんは中等度の歯周病に罹患していましたので、まず歯周病治療を行なったのちにインプラント治療を行いました。インプラント治療前に歯周病治療を徹底的に行うことが、後々のインプラント周囲炎を予防する上で非常に重要になります。
安全なインプラント治療を行うには、術前の歯科用CTによる診断が非常に重要になります。術前のCT(左下)によるシミュレーションでは、上顎の奥歯にインプラントを埋入しようとすると上顎洞(上顎の上方にある空洞:CTで黒く見える部分)に突き抜けてしまいますので、インプラント手術と同時にサイナスリフト(上顎洞底挙上術)を行いました。術後のCT(右下)と比較すると、インプラントが新しく作られた骨の中に収まっていることがわかります。現在、治療終了後約2年経過していますが、良好な経過を辿っています。
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