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歯周病はブラッシングで治る??
〜歯周基本治療 治療例②〜

歯周病の治療は、大きく分けて、歯周基本治療歯周外科治療メインテナンス治療の3つのフェーズに分けられます。

歯周基本治療とは、歯周病の原因(主にプラーク)や歯周病を悪化させる要因(喫煙習慣やストレス、糖尿病など)を明らかにし、一つ一つを丁寧に取り除く治療全体を指します。

歯周基本治療で改善しない時に、歯周外科治療を検討します。歯周病治療後、歯周病が治ったならば、その健康な状態を維持し、再発防止を努めるために行うのがメインテナンス治療(いわゆる定期検診)です。

今回紹介するのは、軽度の歯周病と診断された患者さんに、歯周基本治療のみで対応した症例です。

 

初診時:2015年2月、46歳の女性

主訴:歯肉が腫れた。

診断名:広範型軽度慢性歯周炎

治療経過:①ブラッシング指導②スケーリング(歯石とり)③ルートプレーニング(汚染された歯根の滑沢化)④メインテナンス(治療終了後、3ヶ月おきに)

初診時、上の前歯の歯肉(特に向かって左側の犬歯の周囲)が赤く腫れていることがわかります(左下の写真、黄色い枠の中)。歯周組織検査、全体のレントゲン写真、口腔内写真などの検査を行なったのちに、広範型軽度慢性歯周炎と診断し、歯周病治療を開始しました。

患者さんの熱心なブラッシングと、歯科医師や衛生士による少しの手助け(歯石取りなど)で、歯肉の腫れが引いたことが確認できます(歯周基本治療後:右下の写真。患者さんは、現在も定期検診の受診を継続しており、健康な状態を保っています。