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歯周組織再生医薬品 リグロス

歯周病とは、プラーク中の細菌により歯肉に炎症が起こり、歯を支える骨(歯槽骨)などの歯周組織が破壊されてしまう病気です。

失われてしまった歯槽骨などの歯周組織は、自然に回復することはありませんが、歯周組織再生療法という外科手術によって再生する可能性があります。

歯周組織再生療法には、このブログでも何度も取り上げているエムドゲインや、日本では未認可のGEM21S、GTR膜、骨移植材などの材料が現在使用されていますが、2016年12月、科研製薬から世界初の「歯周組織再生医薬品」という触れ込みで、新商品リグロスが発売されました。販売開始当初は、大学病院のみでの取り扱いでしたが、4月下旬ごろから一般歯科医院での取り扱いが可能になりました。

この「リグロス」、私が大学病院の歯周科に勤務していた約10年頃前、全国の歯科大学付属病院を中心に大規模な臨床治験が実施されており、私も一人の患者さんの治験に関わる機会がありました。非常に良好な結果が得られたこともあり、商品化を大変楽しみにしていましたが、ようやく厚生労働省の認可がおり販売に至ったようです。

当院でも購入手続きが完了し、リグロスの使用が可能になりました。使用上の注意として、「歯周ポケットの深さが4mm以上、骨欠損の深さが3mm以上の垂直整骨欠損がある場合に使用すること」と添付文書にありますので、全ての歯周病で使用できる訳ではありませんが、重度の歯周病で悩まれている方に福音となるのは間違い無いでしょう。