歯周組織再生療法 エムドゲイン治療例①
歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
一度失われてしまった骨は自然に再生することはありませんが、エムドゲインという歯周組織再生材料を使用した手術によって、再生することが可能になってきました。
エムドゲインは1995年の発売(日本では1998年に厚生労働省から認可)から20年以上の実績を有し、2015年4月の時点で、世界50カ国以上で200万症例以上に使用されています。(詳しくは、当院のホームページの歯周外科の項をご参照ください。)
以下の治療例は、私が以前勤務していたクリニックで行ったものです。
患者さんは30代の男性で、歯のクリーニング希望で来院されました。本人は歯周病の自覚は全くありませんでした。年齢の割に歯周病が進行していたため、口の中の状況を説明し、歯周病治療を開始しました。歯周基本治療(ブラッシングの練習や歯石取りなど)後も依然深い歯周ポケットを認めた右下の奥歯に、エムドゲインを使用した歯周組織再生療法を行いました。
左のレントゲンが初診時、右のレントゲンがエムドゲイン治療後6年経過時です。
エムドゲインによって、歯の周囲の骨が再生し、長期間安定しているのがわかります(黄色い枠の中)。
歯周病で溶けてしまった全ての骨が再生するわけではありませんし、再生量にも個人差があります。また、喫煙者ではあまり再生が期待できず、治療終了後の定期検診は必須です。
他院で抜歯しなければいけないと言われた方、一度当院までお越しください。曳舟デンタルクリニックでは、可能な限り歯の保存に努めます。
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