源頼朝は歯周病だった?
鎌倉時代を題材にした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が大好評のうちに終了しました。
そういえば、いい国作ろう鎌倉幕府と語呂合わせで覚えた1192年の鎌倉幕府成立は、現在の歴史教科書では1185年になっているようですね!(ちなみに、あの有名な源頼朝の肖像画も、実は足利尊氏の弟の足利直義であると言われ、今ではすっかり教科書から消えてしまっているようです。)
今回のドラマの主人公は、幕府の第2代執権北条義時ですが、やはり鎌倉幕府といえば源頼朝。源頼朝は落馬で亡くなったと鎌倉幕府による公式の歴史書である吾妻鑑に記されているのですが、実は死因は歯周病なのではないかと言う推察をしている方がいらっしゃいます。
日本大学医学部教授の早川智先生の著書、「戦国武将を診る」によると、源頼朝は歯の病気で苦しんでいたとの記述があり、重度の歯周病に罹患していたのではないかと考えられます。歯周病が、糖尿病や脳梗塞、誤嚥性肺炎、認知症などの全身疾患に影響を与えることは現在では周知の事実です。歯周病が原因で、一過性の脳虚血発作を起こし落馬、療養中に脳梗塞を発症し、誤嚥性肺炎を起こし亡くなったというのが早川先生の説です。
大河ドラマでも描写のあった、激しい権力闘争によるストレスも歯周病の悪化の原因の一つでしょう。鎌倉時代には口腔ケアの習慣もおそらく現在ほどはなさそうですし、歯周病は原因不明の不治の病と当時は考えられていたではないでしょうか?
「鎌倉殿の13人」と同じ脚本家の三谷幸喜氏による大河ドラマ「真田丸」の主人公である真田信繁(幸村)も、大阪城入城のとき、歯が抜け落ちていたと言われており、重度の歯周病だった可能性があります。現在のように口腔ケアが習慣化しておらず、歯科医院で治療やメインテナンスを受けることもなかった歴史上の人物たちも、歯周病には苦労していたのかもしれませんね?
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