前歯のインプラント治療(インプラント治療例②)
「以前、インプラント治療を考えていたけど、骨がないから出来ないと言われた…。」
といった話を患者さんからよく伺います。
インプラント治療とは、チタン製の金属のネジをあごの骨に埋め込む手術なので、骨がないと出来ないのは事実です。しかし、抜歯と同時に、歯を支えていた周囲の骨は失われていくので、インプラント治療を行う際、十分に骨がある患者さんは少ないのが現実です。
では、骨がないとインプラント治療は出来ないのでしょうか?
そのような場合、インプラント治療前もしくは同時に行うのが骨造成という治療法です。人工の骨や患者さん自身の骨を移植して、インプラント治療に十分な骨を作ります。
特に、審美的な結果が求められる前歯では、十分な骨と歯肉がないと、後々にインプラントのネジ山が見えるなど、審美的なトラブルが起きてしまう恐れがあります。
今回紹介させていただくのは、上顎の前歯にインプラント治療を行う際に、チタンメッシュという非吸収性膜と人工骨(バイオオス)を用いて骨のボリュームを回復し、審美的な結果が得られたインプラント治療症例です。
初診:2013年11月、32歳の男性
主訴:上の前歯の仮歯が取れた。
治療経過:①ブラッシング指導②スケーリング(歯石とり)③骨造成(人工骨、チタンメッシュ膜を用いた再生療法)④インプラント手術⑤最終補綴(被せ物)⑥メインテナンス(治療終了後3ヶ月に一度)
初診時の写真(左下)を見ると、歯がない部分の歯肉のボリュームが落ち込んでいるのがわかります。術前のCT診断の結果、抜歯からだいぶ時間が経過していることもあり、インプラント予定部位の骨がだいぶ失われていました。このままではインプラントを埋めるには骨の幅が足りないため、まずインプラント予定部位に骨を再生する骨造成の手術(写真中央)を行いました。半年間の治癒期間を待ち、十分な骨が再生したことを確認し、インプラント手術を行いました。その後、インプラントの仮歯を装着し、歯肉が十分落ち着いてから、最終の被せ物(ジルコニアアバットメントにジルコニアクラウンを仮付け)を装着しました。
治療期間はかかりましたが、自然な歯に近い審美的な結果が得られ(写真右下)、患者さんも大変満足されていました。
他院で、骨が足りなくてインプラント治療はできないと言われた方、ぜひ一度当院までお越しください。
月別アーカイブ
- 2024年11月 (1)
- 2024年10月 (2)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2024年3月 (2)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年10月 (1)
- 2023年8月 (2)
- 2023年7月 (2)
- 2023年5月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年1月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年11月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年8月 (1)
- 2022年7月 (1)
- 2022年6月 (2)
- 2022年5月 (1)
- 2022年3月 (1)
- 2022年1月 (1)
- 2021年12月 (1)
- 2021年11月 (1)
- 2021年10月 (1)
- 2021年7月 (1)
- 2021年5月 (1)
- 2021年4月 (1)
- 2021年2月 (1)
- 2021年1月 (2)
- 2020年7月 (1)
- 2020年5月 (2)
- 2020年4月 (1)
- 2020年3月 (1)
- 2020年1月 (1)
- 2019年11月 (1)
- 2019年10月 (2)
- 2019年9月 (1)
- 2019年8月 (1)
- 2019年7月 (2)
- 2019年6月 (2)
- 2019年5月 (2)
- 2019年3月 (1)
- 2019年2月 (3)
- 2019年1月 (1)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (2)
- 2018年10月 (1)
- 2018年9月 (1)
- 2018年8月 (1)
- 2018年7月 (2)
- 2018年6月 (2)
- 2018年4月 (2)
- 2018年3月 (4)
- 2018年2月 (1)
- 2018年1月 (3)
- 2017年12月 (2)
- 2017年11月 (4)
- 2017年10月 (4)
- 2017年9月 (6)
- 2017年8月 (2)
- 2017年7月 (2)
- 2017年6月 (4)
- 2017年5月 (4)
- 2017年4月 (4)
- 2017年3月 (6)
- 2017年2月 (5)
- 2017年1月 (2)