根管治療の講演会 
神経の治療って何してるの?

2025/08/18 【歯科一般, 学会・セミナー

こんにちは。先日、デンツプライ社主催のWave1 Gold 10周年記念講演会(根管治療についての講演会)に参加してきました。根管治療は、進行した虫歯などで汚染された歯の根の中をきれいに掃除して細菌を取り除き、薬でしっかり密封することで再度歯を使えるようにするためのとても大切な治療ですが、ここ20年ほどで使う器具や材料が大きく進化しています。今日はその中でも特に大事な器材についてご紹介します。

根管治療で欠かせないのが「ファイル」という器具です。これは歯の神経の通り道(根管)をきれいに掃除したり、形を整えるための細いヤスリのような器具です。従来はステンレス製のファイルが使われてきましたが、硬くてまっすぐなため、曲がった根管では思うように動かず、

•根管を正確にきれいにできない

•歯の壁を削りすぎてしまうことがある

•治療に時間がかかる

といった欠点がありました。

そこで登場したのがニッケルチタンファイルです。柔軟性が高く、曲がった根管にも自然に沿って動いてくれるため、

•根管の形を正確に整えやすい

•歯への負担を減らせる

•治療の精度と安全性が高まる

というメリットがあります。当院でもWave1 GoldReciplocRE Fileなどの最新のニッケルチタンファイルを導入し、保険診療でもより安全で丁寧な根管治療を行っています。

さらに診断面でも進歩があります。CT(歯科用コーンビームCT)を使うことで、根管の形や複雑さを立体的に把握でき、治療の計画が立てやすくなりました。当院でも治療前にCT撮影を行い、精密な診断を心がけています(保険診療では大臼歯に限りCT撮影可能です)。

また、拡大鏡やマイクロスコープの使用によって、肉眼では見えない細かい部分まで確認できるようになりました。根管の入り口や細い神経も見逃しにくくなるため、治療の成功率が上がり、再治療のリスクを減らせます。当院でも拡大鏡を使い、必要に応じてマイクロスコープを活用しています。

根管治療は派手さのない治療ですし、「何をしているのか分からない」と感じる患者さんも多いと思います。しかし、実は歯科治療の基礎を支えるとても大切な部分です。歯周病治療が土台を守るように、根管治療は歯そのものを内側から守る治療。ここをおざなりにしてしまうと、その上にどれだけ立派なかぶせ物や補綴をしても、まるで「砂上の楼閣」のように長持ちしません。

当院では、CT・拡大鏡/マイクロスコープ・ニッケルチタンファイルを駆使して、時間をかけて丁寧に治療を行っています。地味に見える根管治療こそが、歯を長く守るための要です。

今回の講演会は、このWave1 Goldが発売されて10周年ということで、ここ数十年の根管治療で変わったこと、変わらないことなどを確認できました。

「根管治療は痛そう」「何度もやり直しになる」と思われている方もいらっしゃいますが、最新の器材を使い丁寧に治療することで、より安全で長持ちする結果につながります。歯そのものを少しでも長く守りたい方は、ぜひ安心してご相談ください。

 

 

 

 
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