2/10(日)、新宿の京王プラザホテルで開催された、日本口腔インプラント学会 第38回関東・甲信越支部学術大会に参加してきました。
学会の目玉講演である、専門医教育講演のテーマは「インプラント治療の長期経過とリカバリー」。
患者様からよく聞かれる質問に、インプラントの寿命があります。非常に難しい質問ですが、インプラントの10 ~ 15年後の累積生存率は上顎で約90%、下顎で約94%と言われています。しかし、インプラント治療後、長期的に経過を追うと、様々なトラブルが起こることがあります。代表的なものにインプラント周囲炎がありますが、それ以外にも、インプラント体の破折、インプラント上部構造(被せ物)の破折や脱離、アバットメントの破折や緩みなどがあります。
インプラント周囲炎に関しては、まだまだ原因がわかっておらず、近年インプラント周囲炎に対する再生治療なども行われていますが、治療法もはっきりと確立されてる訳ではありません。インプラント体の破折などを起こすと、撤去して再度インプラントを埋入しなければいけなくなることがあります。インプラント上部構造(被せ物)の破折を起こすと、被せ物をやり直さなければならないことがあります。
インプラント治療は一生ものとは言い切れません。しっかりとしたメインテナンスを行なっても、トラブルが起きてしまうことがあります。しかし、インプラント治療による咬合機能の回復は他の治療では得ることのできない最大のメリットです。治療を受ける際は、メリット、デメリットをしっかり理解し、トラブルが起きた時の対処法(インプラント周囲炎の治療など)、インプラントメーカーの種類も把握するのも必要なのではないでしょうか。
