ブログ|東武曳舟駅より徒歩30秒、曳舟駅・墨田区東向島・向島・押上で
歯科・歯医者をお探しの方は曳舟デンタルクリニックまで

  • 03-6657-3221
  • メニュー

日本臨床歯周病学会
第80回関東支部教育研修会

4/15(日)、神保町の一橋講堂で開催された、日本臨床歯周病学会関東支部研修会(歯科医師・歯科衛生士合同セミナー)に、当院の衛生士と計4人で参加してきました。

今回は、私の大学院時代の恩師である日本大学松戸歯学部歯周治療学講座教授の小方頼昌先生(日本歯周病学会副理事長)による、『歯周病の基礎と臨床』という特別講演がありました。

歯周病は口の中の細菌による感染症ですが、その進行には環境因子(喫煙やストレスなど)や宿主因子(年齢、人種、遺伝、全身疾患、患者さんの免疫反応など)と言われるものが複合的に関与します。近年の研究で、歯周病の進行や重症化に、EBウイルスという伝染性単核症や様々なガンの原因となるウイルスの関与の可能性が報告されました。EBウイルスの歯周病発症への関与は、旧来、細菌感染症と考えられてきた歯周病の新しい病因論になる可能性を秘めています。今回の特別公演では、小方教授の研究室での最新の研究結果に基づく、EBウイルスと歯周病発症のメカニズムに関する知見を勉強することが出来ました。

歯周病専門医として、歯周病という疾患の治療法や外科処置のテクニックを習得するだけでなく、日々アップデートされていく、その非常に複雑な病因をしっかりと学んでいくことの重要性を改めて感じた1日でした。